大学病院の看護師は技術が身につかないのはなぜ？
大学病院にまつわる噂で、
「大学病院の看護師は知識は他病院の看護師より深まるが、技術面は全く身につかない」
と言うものがありますよね。
これには具体的な根拠があるのでしょうか。
また、この噂が本当だとすれば
都立病院や市立病院に勤務した方が良い看護師になるのでしょうか？
大学病院で働き、その後に地域の総合病院へ転職した経験があります。
噂ではなく現実です。
確かに、大学病院では技術面は身につきにくいです。
総合病院へ転職した時に、経歴の割には出来ないことが多い自分に悲しくなりました。
点滴もしたことがなければ抗がん剤投与もしたことはありません。
褥そうの処置も介助のみで見る一方でした。
今まで医師がして当然と思っていたことだけに、手を出すのも最初は怖かったです。
でも慣れますよね（笑）
「教えてください」という勇気さえ持てれば、あとは慣れます。
転職先を考えるならば
技術だけの視点より「どんな看護師になりたいか」で考えてはいかがでしょう。
私は脳外科や神経内科に興味があり、大学病院で知識と経験を積みました。
総合病院で消化器外科も経験し、クリニックで外来も経験しましたが、
やっぱり脳外科や神経内科の世界に興味があり、
そうした方が在宅で暮らす生活への介入として訪問看護へ移行しました。
私で言えば、大学病院で多くの症例を見てきた経験が今とても役に立っているのです。
技術だけを追うことで、辿りつく先を見失うこともあります。
技術も条件の1つにしつつ、ほかの視点でも転職先を探してみてはいかがでしょうか。
