大学病院と他病院の違い(メリット、デメリット等)は?
大学病院への転職を考えていますが、スキルや知識にが不安です。
大学病院では採血や点滴はDrが行うのか、その他で他病院との仕事の違い、メリット、デメリット等も教えてください。
大学病院勤務で必要なスキルや知識は、診療科目や病院の方針によっても異なります。
転職支援サービスを利用すると、事前に病院へ確認して貰えるので便利だと思います。
必ずしも転職先の大学病院で該当するとは言えませんが、大学病院と他の病院との一般的な違いをお伝えしますね。
採血や点滴はDrが行うのが基本!
大学病院の病棟で働いていましたが、私の職場では採血は看護師、点滴は医師でした。
入院患者さんの採血は起床後にあり、夜勤の日は採血をしていました。
また外来にも採血室があり、病棟から順番でおりていました。
大学病院の看護師は点滴の経験がほぼないため血管が触れないと思われていますが、決してそんなことはありません。現に私も採血は得意でしたし、そうした意味では大学病院でも血管を触る技術を上達させることは可能です。
ただ点滴は間違いなく医師です。研修医といわれる経験の浅い医師の担当です。
どんな状況でも看護師に点滴確保の依頼が来ることはありませんでしたから、
点滴をすることはまずないと考えて良いでしょう。
大学病院の看護師は「看護」を中心に行う
点滴確保に代表されるように、大学病院では看護師が行う手技がわずかです。
看護師としては、これが大きな違いではないでしょうか。
一般病院の看護師は点滴のほか、抗がん剤投与、褥創の処置、胃管の挿入、病院によっては動脈血採血もしています。大学病院でこれらの手技は確実に医師ですから、「大学病院の看護師は何も出来ない」と言われることが多いのも仕方ないかもしれません。
でも私は「大学病院では医師と看護師の役割が明確に分かれている」と解釈しています。
医療や診療で侵襲や責任の大きいものが医師の担当になっているだけで、個人に応じた行き届いた看護をしていたのは総合病院より大学病院だったと思います。
総合病院は手技が長け、大学病院は看護に長ける。
私は違いをそんな風に感じています。
ただ一般の病院と比べれば、大学病院の看護師の手技が劣るのは事実です。
大学病院を経て一般病院に転職した場合、「手技の出来る出来ない=仕事の出来る出来ない」と評価される可能性は高く、大学病院からの転職というだけで嫌う人も少なくない現実です。
大学病院のメリット、デメリット
メリットとデメリットは各自で感じ方が違うように感じます。
向き不向きというポイントで紹介しますね。
向いている方
- 知識を得ること、研究することが好きな方
- 先進医療にたずさわりたい方
- 特定疾患や難病などの看護をしたい方
- 個別性の高い看護を学びたい方
- 看護師としてのリーダーシップや管理能力を習得したい方
向いていない方
- いろいろな手技を習得したい方
- いろいろな疾患の一般的な症例の看護をしたい方
大学病院に限らず、
デメリットよりもメリットを考えた方が自分に合う職場と出会いやすいように思います。
デメリットを意識することで損得勘定が働き、長く働くことができる条件を見失うことになりかねないからです。
病院の特徴が自分に合っているか、将来的にしたい看護と結びつく病院か、大学病院でずっと働きたいのか、経歴のひとつになる可能性があるのか。
そんなことを考えながら、今後どのような看護をしていきたいかを考えてみることも大事だと思いますよ。
自分に向いている職場が分からないと悩む場合は、転職のプロに相談してみるのも1つの手段です。看護師専門の転職支援サービスなら、個人個人の悩みや条件・スキルなどに合った職場を適切に提案し紹介してくれます。多くの看護師の転職を見守ってきたからこその、経験と実績からくる判断なのだと思います。
私の転職の時も親身に相談に乗ってくれて、とても助かりましたよ!
参考記事: